ワイルドタランドスオオツヤ産卵についてお問い合わせが多いので掲載します
公的繁殖方の解説ではなく私的BDの指標にすぎませんのでご了解くださいませ

産卵期に入ってることが前提です

産卵
産卵中はまったく餌を食べません また産卵床に入ったら産卵が一段落するまではそこから離れない様です
産卵期に入ってない場合は産卵床から出てきてしまいますし場合によっては、こなごなに砕いてしまう場合もあります
産卵床に落ち着いて7日程で産卵に入り孵化は産卵から15日前後と早いです
産卵床は無菌状態の培地を与えるのが理想と思いますが微生物学的に無菌を維持できる培地は生産不可能です
タランドスの共生菌等によって簡単に消滅可能な菌で守られた培地を用いる他無いと考えます
タランドス産卵ボトルはこの条件下でのレシピです
割りだし時に感じるんですが産んだ場合と産んでない場合での菌糸の消えた部分の産卵床は双方比べると
産んだ場合の産卵床の方がソフトでしっとりしてます
親虫から何か木材の分解酵素のような物が強くでてる時と弱い時が有る気がしてます

天敵=ダニ 春〜のセットは要注意
正体不明の変わったダニが羽内部に生息し餌を求め出たり入ったりしてる様子です
高温多湿下では繁殖が旺盛になってる感がございます(現在検証中)
成虫を観察してるとその傾向が伺えます
産卵中の親虫も産卵床にて同様のことと想像します
冬季の加温BDでのダニ発生は皆無に近いのですが、春無加温でのBDではケース内が蒸れるとダニの被害が拡大します
卵の養分を吸いまた幼虫も養分を吸われます




正常卵は直径が4mm程あります 餌が悪かったり産卵数が増えてくると未成熟卵が見られます(小さいです)
ダニに付かれた卵も小さいですがこの場合色がうぐいす色になってます 本来は薄いエメラルド色〜薄いモスグリーンです



幼虫
孵化直後の幼虫でも極端に大きいです アンテの孵化直後の幼虫と合わせて撮影した写真が下記にあります
孵化後餌を食べ始めるとあっという間にドルクス属の2令ほどになってます



ダニ対策での採取方 私のやり方 (産卵期ニ入ってるのが前提です)
産卵セットをして14日で解体します セットから7日で産卵を終わり20日で孵化が始まります
セットから20日での解体ではダニ被害が極端に多くなります
高温期では14日が限界と見てます
卵を採ってから孵化まで7日程かかりますがこの時のマットが重要です
私はマイレシピにてほぼ全卵孵化可能な物を自作しますが商品化できるレシピではないのでご容赦ください
替わりとして最も有効なのはタランドス幼虫の菌糸カスです 「在庫があるときは1頭4200円で販売中」
幼虫がいない方はタランドスボトルの菌糸の消えた部分です
うちの孵化感覚では7割程度は孵ります ダニが入ってる場合もあります 如何しても見落とすようです


以上タランドス7♀ レギウス2♀ で計21回産卵セットでの概ねの傾向です
上記は全てタランドスにてのBD経験下での記載です
WDレギウスは2♀で都合4セットやりましたが何か異なる様子?? 採卵は出来ておりますが2♀では幾らも採れそうに無いです 

 こちら正常卵 ダニの被害卵は前のページに掲載

こちら未熟卵 色は正常ですが小さいです

 小さいのがマレーアンテ孵化当日 大きいのがタランドス孵化当日


 ダニに吸われて頭以外はちじんでます ダニは前のページに掲載


 上記を踏まえてBDしても思うようにコンスタントには採れません WDタランドス&レギウスは、まさに難航不落です
・・・・がとっても楽しいです!産んだ産まない!孵った孵らない!この時点で一喜一憂できるのはあま居ないですね!
最終的課題はダニ対策&初食の餌です WF1はあきれるほど簡単になるかもしれません
掲載内容を参考にされて採卵に失敗なされても一切責任は負えませんので御了解ください